アメリカの野生動物事情|リス・スカンク・コヨーテは普通?日本との違いを紹介

アメリカに行くと、日本とは少し違ったところで「アメリカらしさ」を感じることがあります。

その一つが、野生動物との距離の近さです。

日本で野生のリスを見つけたら、

「リスがいる!」

と、思わず写真を撮りたくなる人も多いでしょう。

ところがアメリカでは、公園や大学のキャンパス、住宅街などでリスを見かけることがあります。

地域によってはシカが道路の近くに現れたり、アライグマが住宅街に入り込んだりすることもあります。

日本人からすると、

「こんなところに野生動物がいるの?」

と驚くような場所でも、アメリカでは必ずしも珍しい光景ではありません。

ただし、アメリカは日本よりはるかに広く、地域によって自然環境も大きく異なります。

そのため「アメリカではどこでも野生動物が普通にいる」というわけではありません。

この記事では、アメリカの野生動物事情について、日本との違いを交えながら紹介します。

スポンサーリンク

アメリカでは野生動物が身近に感じられることがある

アメリカと日本の大きな違いの一つは、国土の広さです。

アメリカには大都市がある一方で、広大な森林、草原、山岳地帯などもあります。

さらに都市や住宅地のすぐ近くに自然が残っている地域もあります。

そのため、場所によっては人間の生活圏と野生動物の生息域がかなり近くなっています。

例えば、

  • 公園でリスを見る
  • 住宅街でウサギを見る
  • 道路沿いでシカを見る
  • ゴミ箱を漁るアライグマを見る
  • 郊外でコヨーテが目撃される

といったことがあります。

もちろん、これらがアメリカ全土で日常的に起こっているわけではありません。

地域や季節によって大きく違います。

それでも、日本人旅行者がアメリカで野生動物を見て、

「こんなに人間の近くにいるんだ」

と驚くことは珍しくありません。

日本人にとって「珍しいリス」がアメリカでは身近

その代表例がリスです。

日本にもリスは生息していますが、都市部で生活している人が普段から野生のリスを見る機会は、それほど多くありません。

そのため、日本人にとってリスは、

「かわいい動物」
「森にいる動物」
「動物園や観光地で見る動物」

というイメージがあるかもしれません。

一方、アメリカでは地域によって公園や大学キャンパス、住宅街などでリスを見かけることがあります。

そのため、アメリカ人にとってリスは「珍しい動物」というより、身近な野生動物という感覚に近い場合があります。

ただし、ここも面白いところです。

アメリカ人がみんなリスを大好きというわけではありません。

リスをかわいいと思う人がいる一方で、庭を荒らしたり、鳥の餌を食べたり、住宅に入り込んだりすることから、迷惑な存在と考える人もいます。

つまり、

日本人「リスだ!かわいい!」

に対して、

アメリカ人「またリスが庭に来てる……」

ということもあるわけです。

この違いは、野生動物との距離が近いからこそ生まれるものかもしれません。

シカも身近な野生動物

アメリカではシカも代表的な野生動物の一つです。

特に森林や郊外などではシカが生息しており、道路の近くで目撃されることもあります。

日本でもシカは珍しい動物ではありません。

ただ、日本人がシカを見る場合、

「奈良公園のシカ」

のように、人間と近い距離にいる観光地のシカを思い浮かべる人も多いでしょう。

一方、アメリカでは野生のシカが道路や住宅地の近くに現れることがあります。

そして、シカが身近にいることには、かわいいだけではない問題もあります。

特に道路では、シカとの衝突事故が問題になります。

夜間に道路へ飛び出してくることもあるため、アメリカでは「Deer Crossing(シカ横断)」などの道路標識を見かけることがあります。

日本人がアメリカを旅行すると、

「道路標識にシカが描かれている!」

と気づくかもしれません。

これは、野生動物が人間の生活圏に入り込むことがあるアメリカならではの風景の一つです。

アライグマも身近な存在

アメリカの野生動物を語るうえで、アライグマも外せません。

アライグマは北米原産の動物で、森林だけでなく都市部にも適応しています。

特に夜行性で、ゴミなど人間の生活から出る食べ物を利用することがあります。

そのため、

「かわいい動物」

というイメージだけでなく、

「住宅街に現れる厄介な野生動物」

という側面もあります。

アメリカでは、ゴミ箱を荒らされないように蓋をしっかり閉めるなど、野生動物対策が必要になる地域もあります。

日本人からすると、

「アライグマが普通にゴミ箱を漁るの?」

と思うかもしれません。

しかし、人間の生活圏に適応した野生動物にとって、ゴミは簡単に手に入る食料になってしまいます。

スカンクという日本ではあまり見ない動物

アメリカで生活すると、日本人にはあまり馴染みのない動物に出会うこともあります。

その代表がスカンクです。

スカンクといえば、

「強烈な臭いを出す動物」

というイメージがあるでしょう。

実際、スカンクは危険を感じると強い臭いのある分泌液を噴射することで知られています。

アメリカではスカンクも地域によって人間の生活圏に現れることがあります。

そのため、アメリカではスカンクを「動物園で見る珍しい動物」というより、地域によっては身近な野生動物として認識している人もいます。

日本人が初めてアメリカでスカンクの話を聞くと、

「そんな動物が住宅街にいるの?」

と驚くかもしれません。

コヨーテが都市周辺に現れることも

さらに日本人にとって驚きやすいのがコヨーテです。

コヨーテは北米に生息するイヌ科の動物です。

一般的には自然豊かな場所にいるイメージがありますが、都市化された地域にも適応しており、アメリカの一部地域では都市周辺で目撃されることがあります。

ここまで来ると、

「アメリカって本当に野生動物が身近なんだな」

と感じるかもしれません。

ただし、ここでも地域差は重要です。

ニューヨークとアラスカとカリフォルニアでは、見られる野生動物がまったく違います。

「アメリカ」という一つの国だけで考えるより、

広大な国土の中に、さまざまな野生動物の生息環境がある

と考えた方が正確です。

アメリカでは「かわいい」だけでは終わらない

ここが、日本との違いを考えるうえで重要なポイントです。

日本人が野生動物を見ると、

「珍しい!」
「かわいい!」
「写真を撮りたい!」

となりやすいでしょう。

もちろんアメリカ人にも同じような感覚はあります。

しかし、野生動物が生活圏に頻繁に現れる地域では、それだけではありません。

例えば、

  • 庭を荒らす
  • ゴミを漁る
  • 鳥の餌を食べる
  • 家に侵入する
  • 車と衝突する
  • 農作物を食べる

などの問題が起こります。

つまり、

野生動物が身近だからこそ、野生動物との「付き合い方」が必要になる

のです。

これは、日本人旅行者には意外と見えにくい部分かもしれません。

「野生動物に餌をあげる」は注意が必要

野生動物を見つけると、餌をあげたくなる人もいるでしょう。

しかし、野生動物に餌を与えることは、必ずしも良いことではありません。

人間から餌をもらうことを覚えると、動物が人間の生活圏に依存するようになったり、人間との距離が近くなりすぎたりする可能性があります。

また、国立公園などでは野生動物に餌を与えないことがルールとして定められている場合があります。

そのため、

「かわいいから餌をあげる」ではなく、「野生動物は野生動物として見る」

という考え方が重要です。

アメリカ旅行でリスやシカなどを見つけても、まずは距離を保って観察するのが基本です。

国立公園ではさらに「野生」を感じられる

アメリカの野生動物を語るなら、国立公園も外せません。

アメリカには数多くの国立公園があり、場所によってさまざまな野生動物を見ることができます。

例えばイエローストーン国立公園では、バイソンやエルクなどの大型動物が見られることで知られています。

ここで注意したいのは、

「野生動物が見られる=近づいていい」ではない

ということです。

大型動物はもちろん、かわいらしく見える動物でも野生動物です。

写真を撮るために近づきすぎるのではなく、安全な距離を保って観察することが大切です。

日本の動物園とは違い、動物との間に柵がない場所もあります。

それこそが国立公園の魅力でもありますが、同時に危険性もあります。

日本とアメリカでは「野生動物との距離」が違う

ここまで紹介してきた内容をまとめると、日本とアメリカの違いは単純に、

「アメリカの方が動物が多い」

ということではありません。

むしろ、

人間の生活圏と野生動物の生息域が重なる場所があり、その結果として野生動物を身近に感じる機会がある

という点が重要です。

日本でももちろんシカ、イノシシ、サル、クマなどが人里に出てくることがあります。

最近では日本でも野生動物と人間との距離が近くなっている地域があります。

したがって、

「アメリカだけが特殊」

というわけでもありません。

それでも、アメリカ旅行中に公園でリスを見たり、道路沿いでシカを見たりすると、日本人にとっては新鮮に感じるでしょう。

アメリカ人にとって野生動物は「珍しい存在」とは限らない

日本人とアメリカ人の感覚の違いを考えると、ここが一番面白いところです。

日本人旅行者が、

「野生のリスを見た!」

と喜んでいる横で、アメリカ人が普通に歩いている。

日本人が、

「シカがいる!」

と驚いている横で、

「この辺はシカが出るから気をつけないとね」

という反応をする。

同じ動物を見ても、生活の中でどれだけ接してきたかによって印象は変わります。

これはリスだけに限った話ではありません。

珍しい動物も、毎日のように見ていれば「日常の風景」になる。

アメリカの野生動物事情を知ると、そんな当たり前のことを実感できます。

アメリカ旅行で野生動物を見つけたら

もしアメリカ旅行中に野生動物を見つけたら、ぜひ少し立ち止まって観察してみてください。

リスが木を登っている。

シカが道路の向こう側にいる。

鳥が公園の芝生を歩いている。

こうした何気ない風景も、アメリカに住む人にとっては日常の一部です。

日本人にとっては珍しい光景でも、現地の人にとっては「いつもの風景」。

そう考えると、アメリカ旅行が少し違って見えてきます。

ただし、野生動物にはむやみに近づいたり、触ったり、餌を与えたりしないようにしましょう。

写真を撮る場合も、安全な距離から楽しむことが大切です。

まとめ

アメリカでは、地域によってリス、シカ、アライグマ、スカンク、コヨーテなどの野生動物が人間の生活圏の近くに現れることがあります。

日本人にとっては「珍しい!」と感じる動物でも、アメリカ人にとっては身近な野生動物というケースがあります。

一方で、野生動物が身近だからこそ、庭を荒らしたりゴミを漁ったり、交通事故の原因になったりするなど、「かわいい」だけでは済まない問題もあります。

つまり、アメリカの野生動物事情を知るうえで大切なのは、

「アメリカには動物がたくさんいる」ではなく、「人間と野生動物の距離が近い場所がある」

ということです。

アメリカ旅行でリスやシカなどを見つけたら、「珍しい動物を見た」と思うだけでなく、「これがアメリカの日常なんだ」と考えてみると、現地の文化をより身近に感じられるかもしれません。

関連記事

  • アメリカではリスが普通?日本人が驚く「街中にいるリス」の文化
アメリカではリスが普通?日本人が驚く「街中にいるリス」の文化
アメリカでは公園や住宅街、大学キャンパスなどで普通に見かけるリス。日本人にとっては珍しいリスが、アメリカ人にはどんな存在なのでしょうか?かわいい動物?それとも迷惑な害獣?日米のリス文化の違いと、その歴史を紹介します。
文化
スポンサーリンク
シェアする
ヒツジマジンをフォローする